遺伝子組換え食品検査(GMO検査)

バイオテクノロジーの発展に伴い、遺伝子組換え作物(GMO:Genetically Modified Organisms)の種類も増え、海外においては作付面積が年々増加しております。わが国では、2001年4月より、IPハンドリング(分別生産流通管理)に基づく遺伝子組換え食品の表示が義務付けられましたが、近年、相次ぐ食品の様々な問題が続き、消費者の食品への不安は増大し、食品表示に対する関心が高まっております。このような状況の中で、IPハンドリングの証明書に頼るだけでは不安が残るのは事実です。
弊社では、公定試験法に準じた遺伝子組換え食品検査(GMO検査)サービスを行っております。この検査では、遺伝子組換え作物が含まれるかどうか、もし含まれるのであればどれくらい含まれるかを確認することができ、IPハンドリングの「意図せざる混入」の許容範囲(混入率5%以下)を科学的に検証できます。IPハンドリングによる管理と、定期的な検査による科学的検証を併せて実施すれば、消費者の食品に対する不安、表示に対する不信感を解消することができます。弊社では、ナノバイオ関連事業で培った高度なバイオテクノロジー技術を背景に、公正で確かなデータをご提供いたします。
2023年4月からの新しい遺伝子組換え表示制度にも対応した検査メニューをご用意しております。

定性試験(安全性審査済み)
作物 検査項目 検査料金(税別) 納期
大豆 スクリーニング(*1)
遺伝子組換え農産物混入の判定に係る検査
35,000円 7営業日
大豆 スクリーニング(*1)
加工食品の検査
30,000円 7営業日
大豆 RRS
Roundup Ready
22,000円 7営業日
トウモロコシ スクリーニング(*2)
遺伝子組換え農産物混入の判定に係る検査
35,000円 7営業日
トウモロコシ スクリーニング(*2)
加工食品の検査
30,000円 7営業日
トウモロコシ スクリーニング(*3) 27,000円 7営業日
トウモロコシ GA21 22,000円 7営業日
ジャガイモ スクリーニング(*4) 24,000円 7営業日
ジャガイモ New Leaf 24,000円 7営業日
ジャガイモ New Leaf Plus 24,000円 7営業日
ジャガイモ New Leaf Y 24,000円 7営業日
パパイヤ 55-1 40,000円 7営業日

(*1)35S promoter (P35S)とRRS2を検出します。
(*2)35S promoter (P35S)とNOSを検出します。
(*3)35S promoter (P35S)とGA21を検出します。
(*4)CryⅢAを検出します。
上記以外にも対応可能な検査項目がございます。詳細はお問い合わせください。

定性試験(安全性未審査)
作物 検査項目 検査料金(税別) 納期
トウモロコシ Bt10 24,000円 7営業日
トウモロコシ CBH351 24,000円 7営業日
63Bt・NNBt・CpTI 40,000円 7営業日
パパイヤ PRSV-YK 40,000円 7営業日
亜麻 FP967 30,000円 7営業日
ナタネ RT73 B.rapa 40,000円 7営業日

上記以外にも対応可能な検査項目がございます。詳細はお問い合わせください。

定量試験(安全性審査済み)
作物 検査項目 検査料金(税別) 納期
大豆 RRS
Roundup Ready
38,000円 7営業日
大豆 LLS
Liberty Link
38,000円 7営業日
大豆 RRS2
Roundup Ready 2 Yield
38,000円 7営業日
トウモロコシ スクリーニング (*5) 42,000円 7営業日
トウモロコシ スクリーニング (*6) 80,000円 9営業日
トウモロコシ GA21 38,000円 7営業日
トウモロコシ MIR604 38,000円 7営業日
トウモロコシ MIR162 38,000円 7営業日

(*5)35S promoter (P35S)とGA21を検出します。
(*6)35S promoter (P35S)とGA21、MIR604、MIR162を検出します。
上記以外にも対応可能な検査項目がございます。詳細はお問い合わせください。

試験法
  • 農林水産省:JAS分析試験ハンドブック「遺伝子組換え食品検査・分析マニュアル」
  • 消費者庁:「食品表示基準について (別添) 安全性審査済みの遺伝子組換え食品の検査方法」
  • 厚生労働省:「安全性未審査の組換えDNA技術応用食品の検査方法」
  • (社)日本食品衛生協会「公定試験法・標準試験法詳解食品衛生検査指針理化学編」

 

●納期について(必ずご確認ください)
●ご依頼方法(必ずご確認ください)
●検査依頼書(指定の依頼書をお使いください)

注意事項
  • 検体が穀粒の場合、1~2kgをご送付ください。その他の場合、市販製品の場合は1製品分、もしくは、200g程度をご送付ください。量が満たない場合は、検査ができないことがございますので、あらかじめご連絡ください。
  • 検体からDNAを抽出し、遺伝子組換え作物に導入されたDNAを検出する為のプライマーを用いたPCRを行います。定性試験の場合、遺伝子組換え作物由来のDNAを「検出した」「検出されなかった」として報告します。定量試験の場合、「遺伝子組換え作物の混入率」として、小数点第一位をもって、もしくは「検出限界以下」と報告します。
  • 加工食品については、DNAが低分子化されていた場合や、DNA抽出が困難な場合、検査が不可能なものがございます。
  • スタック品種が含まれる場合は、実際の混入率より高くなりますのでご注意ください。

●ご不明な点がございましたら、お問い合わせください。